画像、写真の無断使用により著作権侵害で訴えられ示談金を払った彼氏の話

彼氏よ恋

今年に入り大手キュレーションサイトが他者の写真や画像を無許可で掲載していた著作権問題が頻繁に取り沙汰されています。

NAVERまとめサイトでは、実際に著作権侵害をおこなったライターさんが権利者に示談金を支払った例も出ており、今後著作権侵害に対する罰則が私たちにも身近なものになるだろうと思っていた矢先、

「彼氏が他サイトの写真を無断で使用していたとして、その運営会社から写真の削除・謝罪・利用料金を要求されました」

彼氏によれば、

「Google画像検索から綺麗な写真を拾ってきて掲載したら、訴えられた。」

ということでした。

訴えられたと言っても裁判所を通じてではなく、彼氏の個人ブログのお問い合わせフォームを通して、運営会社から直接メールが来たそうです。

彼氏と運営会社とのやり取り

※運営会社からメール内容公開の許可は得ています。(著作権侵害の注意奮起を目的とし、運営会社を特定できない場合に限る)

〇〇運営者 様

〇〇サイト、〇〇と申します。
この度ご連絡をさせていただきましたのは、貴殿が運営されている〇〇での、本サイトが著作権を有する画像の無断改変利用についてです。

昨今、キュレーションサイトによる著作権侵害が大きな社会問題となっている中で、本サイトでも確認作業を行ったところ、〇〇内で、本サイトが著作権を有する〇〇画像が、無断改変利用されていることがわかりました。

●著作権侵害のあるページとURL

●著作権侵害画像のURL

この画像は〇〇にてイベント主催者の許可を得て取材し、本サイトのカメラマンが撮影したものになります。(このステージはメディア以外は一切撮影禁止となっておりました。)サイト上では画像に著作権者を示す本サイトのURLが記載されておりましたが、貴殿はそのURL部分を削除し利用されています。また本サイトの著作物である旨を一切記載しておりませんので、明らかな著作権侵害となります。

●元の記事のページと写真

本サイトではキュレーションサイトあるいはそれに準ずるサイトでの画像無断利用は一切禁止しており、利用の際は利用料金が発生する旨を明記しております。また、改変利用の場合は非常に悪質のため追加料金を請求しています。

●利用料金と著作権侵害をした場合の罰金のURL

といいますのも、本サイトが著作権を有する画像の多くは〇〇で撮影を行ったものであり、渡航費や、カメラマン、ライターへのギャランティの支払いなど、それなりの費用がかかっているためです。

本サイトではこの件について出来れば法的措置を取ることなく話し合いで解決をしたいと思っております。早急に削除、謝罪、並びにお支払いの意思をお示しいただければ、お支払い料金のの減額にも応じるつもりです。大変お手数ですが、早急にご返信をお待ちしております。

彼氏はこれに対し、すぐに画像の削除、謝罪、支払いの意思を伝えました。

彼氏は他人の写真を無断で使用しただけでなく、画像に書かれてあった権利者情報をトリミングで消して掲載していたのです。

“これはかなりの悪質です!”

運営会社は、商用利用されていない個人ブログに対しては多めに見ることが多いらしいのですが、彼氏の場合は”明らかな著作権侵害”だったので、利用料金を訴求する形を取ったらしいです。

速やかにお支払いの意思を示していただけるようであれば、個人運営ということもあり利用期間も半年に満たないとうことで、本来画像一枚の改変利用で10万円の請求となっておりますが、大幅な減額にも応じるつもりはございます。なお、今回は利用料という表現を使わせていただきましたが、法的には書作権と著作者人格権侵害による損害賠償となります。

その後、メール差出人の身分を確認、その方が運営会社の社員であることの確認、運営会社が運営サイトを所有者である確認・・・・などなどをした後、利用料金の『3万円』を即日振り込みました。

本来改変無断利用は10万円の請求ですが、ここから改変利用料金を減額し5万円。さらに、本サイトと同様に貴サイトは〇〇を広めることが主な目的と見られることから、さらに2万円の減額とさせていただきます。よってこの度の請求額は3万円とさせていただきます。

この利用料金の設定の根拠も教えてくれました。

著作権侵害は刑事犯ですので、警察への被害届の提出や刑事裁判にもなり得ます。

過去の判例では、改変しての無断利用に対して、1枚〇〇万円の支払いを命じたものもございます。それを請求額の根拠としても良いのですが、今回はその額でなく当方で設定した、支払額として現実的な金額を設定しています。

事前のご連絡による利用で2万円。これは使用料は業界最大手のレンタルフォト会社アマナイメージズの料金を参考にしています。先述の通り、大手、中小のキュレーションサイト等から実際に当方の設定した金額をお支払していただいておりますので、その実績が根拠にもなり得ます。

また当方にはテレビ局などメディアへの写真販売実績もございます。実際、支払い額の根拠として過去の実績を求めてきた企業は沢山ございました。それらの実績は各キュレーションサイトの担当者や、キュレーションサイトから依頼を受けた代理の弁護士にも認められたものです。今回はスムーズなお支払いということと個人であることで、特別に減額をしています。

彼氏は著作権侵害の認識が甘かったと反省しています。

「単に〇〇を紹介する記事で、綺麗な写真を自分のブログに貼りたかった。でも権利者の情報が書いてあって、見栄えがかっこ悪いから消した」

他人の画像を許可なく使用するのは、著作権侵害です。消去要請だでなく、損害賠償金を求められる可能性もあります。

フリー素材であれば問題ありません。気を付けましょう。

TwitterやFacebookなどのSNSにおいても著作権侵害はありうる。

私の周りには、SNSで他人の画像を使っている人は多いです。これは引用の要件を満たさないという意味では著作権侵害です。

しかし著作権侵害は親告罪なので、利用された側が意思を示さない限り法的には著作権侵害にはなりません。

TwitterやFacebookに関しては、商用利用(当該投稿に広告やリンクの誘導がなく、ユーザーに利益はない)でなく、該当サイトからの利用である旨をしっかりと明示してある場合は訴えられるケースは少ないでしょう。

しかし昨年末のDeNAから発したキュレーションサイトのコンテンツ盗用問題により、著作権侵害に対する意識が大きくなっています。今では盗用を行ったサイトについて、賠償請求をする流れが当たり前のように広がってきており、今後もさらにその波は拡大すると思われます。